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2023.4 浅草岳・守門岳

日程:2023415日〜16

メンバー:田中(L)、及川(SL、記録)、森川、駿谷、大野、栗秋

行程:

4/15 浅草岳

10時00分 破間川ダム冬季除雪終了点(大自然館)〜1145分 標高706mにて撤退〜1247分 冬季除雪終了点着

4/16 守門岳

6時00分 二分橋付近除雪終了点〜長峰〜保久礼小屋〜長峰〜1017分 保久礼登山口〜1220分 二分橋付近除雪終了点

 

4/15 浅草岳

 大雲沢ヒュッテから車で15分、大自然館のある冬季除雪終了点に到着。天気は曇り。ここまでの道路は雪もなく、山肌に雪が付いていない様子も見えたので積雪量を心配したが、終了点についてみると1m弱の積雪があった。ツボ足で道路沿いに進み、橋手前右側の尾根に取り付いた。腐った雪に若干足を取られながら尾根に上がり、広い場所を探してスノーシューを履いた。

 早速目の前の尾根を上がる。ところどころ雪が溶けて藪が顔を出しており歩き辛い。595mの左方に岩壁をトラバースした。残雪のカキ氷のようなザラザラの雪はスノーシューの爪が刺さりづらく滑るので注意。

 635m地点で広い樹林帯を歩く。ここで本来の林道ルートを外れていることに気づいた。ルートに戻るには谷地形に降りたいが682m地点から下を覗き込むとなかなかの斜度で難儀しそうだ。そのまま樹林帯を進み、目の前の岩峰を直登するかトラバースするかで議論。岩肌が見えており雪の付きが悪そうなので直登は諦め左方にトラバース開始。

 進むにつれて斜度がきつくなり先頭が3mほど滑り落ちた。安全地帯に移動し、装備スノーシューからアイゼン・ピッケルに切り替えて、進むか戻るかを議論。残り時間を考えて下山を決断した。

 短い時間だったがとても反省点が多い山行となった。サブリーダーとしての事前想定の甘さを痛感した。現地でメンバーとルートを確認した際に気づいたことだが、各々が用意した地形図は複数のルートが存在していた。地形図を振り返ると林道終点を目指すために途中の岩峰を地形図上の上からいくか下からいくかを計画書で示せてないことが原因のようだ。

 一方で現地を見てみないとわからないこともある。谷地形は雪が深く通過に難儀しそうだった。岩峰の雪の付き方も悪い。想定ルート通りいかない場合にどうすべきか。引き出しを増やしたい。メンバーとリーダーの考えの差は全く別物だと学んだ。

 

4/16 守門岳

 朝5時52分、大雲沢ヒュッテから車で30分程度で二分橋付近冬季除雪地点に到着。天気は雨模様。今日は風も強い。本日はJMIA山岳会5期生の卒業山行で、彼らの計画に同行だ。すぐに出発し、410m地点の守門岳登山口の道を北上した。ここで前日と同じ問題が。長峰に向かう道は川沿いの破線を登るルートと保久礼登山口(二分駐車場)から道路を上がっていくルートがある。今回は前者で、その場でルートを再計画した。

 長峰取付きの533m地点から長峰直下までは、川沿いに破線ルートがある。現地を見てみると、積雪量が少なく穴だらけだ。下手をすると川に落ちる。川を横切るのも危険なことから右岸の標高をあげて進んでみることに。コンパスを長峰に合わせ少しずつ前に進む。うまい具合に雪が残っており危なげなく長峰の尾根にたどり着くことができた。

 尾根にあがってみると藪も出ておらずとても歩きやすい。ここでスノーシューを装着。途中一旦晴れ間が見えて歓声が上がった。難なく長峰にたどり着き、その先の保久礼小屋へ。途中保久礼の除雪機の車庫らしき建物を小屋と勘違いし記念写真したのが良い思い出だ。

 保久礼小屋は閉鎖していた。なんとなく小屋周りの様子を見た後、小屋から繋がる下山道を確認すると、雪に埋もれていて道が見えない。斜度も厳しく、きっとつづら折りの急登なのだろう。ここから下ることは考えられなかった。長峰まで戻り道路を進むこととしたのは正解だった。

 道路を何の気なしに歩くのはとても飽きてしまう。だらだらと変わらない景色が続く。長い下山道を進むと、雪で道が埋まっていた。山肌を見上げると、どうやら斜面の雪が溶けて落ちたようだ。スコップで階段を作り通過した。一安心して歩き始めると、今度は更に大規模で、雪と土砂により100mほどの範囲で道路が完全に埋没していた。場所は二口駐車場北の堰堤のあたり。「これは進めんぞ」と声が上がる。観察するに、林道の山側斜面が雪崩れたときに全層雪崩により斜面表面の土砂が巻き込まれ雪崩れた雪の上に散乱しているようだ。斜度が厳しくアイゼンの刃が刺さらない箇所があることから、安全を期してロープを張りフェラータで抜けた。無事全員が通過できて安堵した。

 危険地帯を抜けると後は平坦な車道。だらだら歩いて出発点に戻った。山菜を取りにくる人がちらほら。今の時期はふきのとうやゼンマイが取れるらしい。この後の反省会は奥只見でお馴染みの「日帰り温泉 ゆ〜パーク薬師」で温泉。食堂で昼飯を食べて帰路に着いた。

(及川記)