期日 2020年12月19日(土)~20日(日)
場所 谷川岳周辺
集合 上毛高原駅 8時00分
行程 谷川岳周辺でトレーニング
参加者
みどるの会:水上、田中、森川、A星、星、古沢
JMIA3期生:K秋、K保(博)、N澤、
JMIA4期生:W部、M永、S藤、N屋、S田、O川
訓練メニュー
【1日目】
・歩行訓練(つぼ足・アイゼン・ワカン・直登降・斜登降・トラバース・キックステップ)
・耐風姿勢
・滑落停止
・スノーアンカー*(プラトー作成・プローブやピッケルを使ったアンカー・
土嚢袋を用いたアンカー・スノーボラート)
・ロープ確保*(腰絡み・肩絡み・スタンディングアックスビレイ)
・弱層帯観察
・座学(雪崩のメカニズムついて・雪崩れビーコン・搬送訓練)
【2日目】
・ビーコン訓練(ビーコン操作の説明・操作訓練・Vコンバイン)
・搬送訓練(ドラッグ搬送・バックパック搬送・雪洞)
・埋没体験
*は3期生のみ
4期生にとっては初の雪山でアイゼンやワカンを付けるのも初めてのため、まず山の家の前でレクチャーを受けた。一方3期生は直ちに白毛門へ向かって出発した。白毛門までは山の家から土合橋バス停まで道路を歩き、駐車場を通って登山口へ行く。バス停に着くとそこには2mほどの雪の壁があった。しかも予想通りのふかふかな雪である。早速ワカンを付けて駐車場に登る(?)。ワカンでも腰くらいまで沈む。いきなりラッセルを強いられたが、これも良い訓練になった。白毛門方面に進んで行くが時間がかかる。途中雪訓の出来そうな斜面があったのでそこで行う事にした。斜面に付いてもまずはラッセルで整地する。どこに行くにも何をするにもまずはラッセルの状況であった。
暫くすると4期生も合流し全員で訓練メニューを進めていく。この日最後の実技「弱層帯観察」では、今週の降雪の様子が手に取るように分かった。雪面から50~60㎝くらいに薄い層があり、その下2mくらいにかすかな層があった。よく降った一週間を物語っていた。
山の家に戻り座学を行い、今日の訓練は無事終了した。
夕食時に山の家の若女将が「嫁いで20年になりますが、一番の降雪量です」と言われていた。私もここまで積もった土合は初めてであった。
雪は一晩中やまずに2日目の朝を迎えた。心配していた交通機関はバスが湯檜曽までの折り返し運転で土合までは来ない事が判明した。この雪質では埋没体験なども出来ないと判断し、予定を変更して「ビーコン訓練」だけを行い山の家を後にした。湯檜曽バス停までは1時間かからずに着くことが出来た。丁度バスが待機していて、スムーズに上毛高原へ到着した。
大雪でいくつかの訓練メニューが出来なかったが、座学も交えた1泊2日の雪訓はまずまずの成果が得られたと思う。来年は更に充実した内容を目指したい。(古沢)