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2019.11 西上州マムシ岳・しれいた山

期日 2019年11月16日(土)~17日(日)
参加者 9人 L田中、水上、森川(16日のみ)、今村、星
       ゲスト:小澤、栗秋、鈴木(東京屋のみ)

 西上州山歩きをし、東京屋さんに宿泊し宴を楽しむ、毎年恒例みどるの会忘年会。 今回は16日高崎駅に集合しレンタカーをかりマムシ岩。破線ルートであったが登山道はしっかりしており歩きやすいルートであった。 17日落沢岳からしれいた山縦走は昨今の台風の影響で予定していた登山道は荒廃しており、周回ルートであったため予定とは逆のルートで行くことに。西上州の岩はもろく、それに加えて逆ルートは歩いている人が少ないため落石の危険も高くとても難易度が高く、そして勉強になった山行であった。

11/16(土) 高崎駅7:50→日向沢(キリンテ駐車)10:15→210号鉄塔10:36
       →キリンテの頭11:58→マムシ岳12:38→松の木ピーク13:40
       →マムシのコル14:38→ゲンナイ登山口(マムシ岳登山口)15:19
       →日向沢15:45→東京屋17:30
11/17(日) 東京屋8:00→大北野下登山口9:30→二俣10:00→木立のピーク10:45
       →しれいた山西峰11:00→しれいた山東峰11:15→標石「五七」のピーク13:45
       →しれいた山分岐14:15→西牧南牧分水尾根→大北野下登山口16:30
       →高崎駅18:00
【11/16】
 高崎駅に集合しレンタカー1台、H氏の車の2台でキリンテ登山口まで行く。天気も良くいいドライブ日和。キリンテ登山口に到着し、ゲンナイ登山口まで3㎞の歩行の時間を短縮するため1台の車をゲンナイ登山口まで置きに行くが、台風の影響で道路が崩壊しており通行止めになっていた。そのためキリンテ登山口から1㎞くらい行ったところに1台駐車。キリンテ登山口に戻り支度を整え登山開始。
210号鉄塔まで登り衣類調整。11月半ばだというのに天気も良くとても暑い。破線ルートであったが踏み跡もしっかりしており、標識もあり歩きやすいルート。
 マムシ岩のピークは狭くみんなで休めないのでピークの手前少し下ったところで休憩。マムシのコルまで紅葉を楽しみながらトラバースしたり、登ったり、下ったりとアップダウンの繰り返し。マムシのコルからは整備されているが岩がごろごろある上に落ち葉がかぶっているため結構歩きづらい登山道。しかし紅葉がきれいで沢地形を下ってくるためここに雪が降ってスノーボードで滑ったら楽しいだろうなと思いながら歩いているといつの間にかゲンナイ登山口へ到着。
 ゲンナイ登山口から車を駐車したところまで道の崩壊がすごいが人が歩くことは可能。人間が時間をかけて作った道でも壊してしまう自然の力は偉大だと思い知らされた。また、西上州は北アルプスのように広大ではないが、コンパクトながら岩稜帯あり急登ありヤセ尾根あり変化に富んだルートを楽しめる。
東京屋さんに到着し、風呂にはいり宴会開始。東京屋さんからワインのプレゼントもあり自然派手づくりの美味しい食事を食し楽しい宴となった。
M氏はおかみさんと毎年恒例マロングラッセの味について話をし、出張のため一人帰宅。電車の時間ぎりぎりであったが話が盛り上がり電車に乗り遅れるんではないかとひやひやさせられた。宴会後も部屋で飲みなおし。ベトナムから帰国したI氏のお土産もお酒にあい酒はすすみ、いつの間にか一升瓶があいてしまい22時頃みんな就寝。

【11/17】
 大北野登山口到着。大北野登山口から少し歩いたところに二俣があり、その二俣部分に車2台ほど停めることができるスペースがあると記載してあった。しかし、そこまでの道が崩落しており車は通れず、登山口に左折せず道なりにいったところにある車5台程度停めることができる駐車場に駐車し各自準備を整え登山開始。
「藪岩魂」によると二俣部分を右側に行き沢沿いのルートを登りつめ西牧南牧分水尾根にでるのだが、崩壊がはげしくルートファインディングは難しいと判断し、周回ルートのため記載されているルートとは逆回りへルート変更。再度二俣に戻り左側へ。はじめは踏み跡があるがその後はほとんどなく急登を上り木立のピークで休憩。
ヤセ尾根をすすみキレットはロープがあり逆ルートは登りなので苦にならないが、南側はスパッときれ落ちておりかなり高度感はあった。しれいた山東峰をこえ西峰へ。以前登った鹿岳、四ツ又山がきれいに見える。今回は両日とも天気がよく丁度紅葉の時期でありとてもきれいな景色を堪能した山行であった。ヤセ尾根をすすみ謎の鉄枠が左手にみえ通常ルートでは懸垂下降で下るであろう急登を上る。岩の部分は手や足はありそうだが岩は脆く滑落の危険性もありロープを出しのぼる。ただでさえ落石が多く脆い岩が多い西上州、バリエーションルートで人があまり入っていないルートに加え逆ルートは落石が本当に多くとても恐い思いをした。しかし、自然の山とはこういうものなのだと思い知らされた。足を置く前にまず手でその岩が安全か必ず確認する。そのためその岩を覚えておきそこに足をのせて登っていけば安全なのだと学んだ。この山行では恐い思いをしたがこういう登り方も知ることができ経験値がアップしたのではないかと思う。標石「五七」のピークまで登り休憩し今後の予定を話し合う。思った以上にここまでに時間を要していたため落沢岳にはいかず下山することを決定。
ヤセ尾根すすみ分水尾根へぶつかり、斜度がありロープを出し懸垂下降でくだる。30mロープ2本を結び1回の懸垂下降で安定した場所まで下ることができた。その後はロープなしでも下ることは可能だが、落石も多く安全面を考えもう一度懸垂下降で下る人もいた。分水尾根は傾斜が急でありこれを登るのも大変だっただろうなと思いながら、しかしある程度テープがあるためGPSとテープをたよりに尾根上を下り無事下山。時間がかかり一時はは暗くなってしまうかと思ったがヘッドライトを使う前に下山できた。下りでスイッチのはいったM氏が先に下山し駐車場へのショートカットの道を発見してくれていたため、二俣からショートカットをし駐車場へ到着。
2日間盛沢山であったが、様々なことを学ぶことができてスキルアップとなった山行であった。(星)