· 

2019.06 除ヶ沢(ヨゲサワ)遡行

期日 2019年6月23日(日)
参加者10人 L:水上、古沢、森川、田中、赤星
       ゲスト:大野、小倉、駿谷、橋本、佐々木
6/23 0845:奥多摩駅-徒歩-0915:遡行開始-1118:510m二俣-1240:750m二俣
   -1400:尾根道一般道到着-1430:安寺沢集落下山

天候 曇りのち雨
 丹沢等のメジャーな沢は天気が良いと大賑わいで滝登攀のたびに渋滞する。このような沢で新人講習会を開くと、待っている後ろの組が気になって落ち着いた講習にならない。奥多摩に超初級ゆえに人気がない沢があると知ったので下見を兼ねて行ってみた。アクセスがよく、青梅線奥多摩駅から徒歩15分で入渓できるのが嬉しい。話を聞いて初心者が3人ゲスト参加し、経験者ゲストも含めて総勢10人の大グループに膨れ上がった。
 石灰石プラント工場を抜けたらすぐ除ヶ沢に着いたが、両側が狭まっていて沢底が急登なので脇の仕事道を少し登ってから入渓することにした。そこは平らな場所だったので沢装備を装着し、新人に沢登りのポイントを指導した。新人と言ってもクライミング経験は充分あるので、クライミングシューズでの岩登りと沢靴での滝登りの違いを中心に話す。沢靴のフェルトに安心感を持ってもらうことが重要だ。 遡行開始したらいきなり登れない滝が出てきた。ここ数日の雨で水量が多く、聞いていたような安易な沢登りではなさそうだ。巻道を使おうとしたが苔がヌルヌルで危ない。難航しながらロープを出しての高巻きとなり、新人がいて人数が多いこともあって、かなりの時間を費やしてしまった。
 この時点で本仁田山登頂は諦めたが、まだ沢を最後まで詰める考えは残っていた。ところが、その後も倒木だらけで障害物競走のような様相が続き、事前の予想に反して全くスピードが上がらない。とうとう標高750m二股地点でタイムアップ。沢を詰めることは諦めて大休場尾根へエスケープし、安寺沢集落へ下ることにした。しかし、エスケープと言っても急登の藪漕ぎで雨中の草付だから滑る・滑る。やっと尾根道へ辿り着いた時はかなりの体力を消耗していた。
 程よい小滝が多くロープを出す滝が3箇所ほどあって本来なら楽しい沢らしいが、倒木が多くてゴミだらけという印象の上に、人が入らないから落石寸前の大きな石があって危険なので、新人の講習会で使うのには躊躇する沢だと感じた。
(水上)