期日:2017年7月15日(土)-16日(日) |
天候 15日:晴れ、16日:晴れ |
参加者 水上、田中 |
行程 7/15 6:00上高地BT-6:30明神館-8:06徳本峠・霞沢岳分岐(水上さんと邂逅、 荷物デポ)8:20-8:50ジャンクションピーク-9:23P2-10:46K1 -11:26霞沢岳11:40-13:31P2-14:17ジャンクションピーク -14:56徳本峠小屋(ツエルト泊) 7/16 5:20徳本峠-7:04槍見台-8:50大滝山-9:50蝶ヶ岳10:20-12:10三股 -14:30JR穂高駅 7/15 水上さんは上高地前泊、田中は夜行バスで徳本峠までのどこかで落ち合うという緩い予定で出発した。 夜行バス乗り場の毎日新聞社ロビーは連休前の物好き、もとい、山好きで闇市のようにごった返して いた。朗報:受付近辺にコンビニが出来ていた。悲報:コンビニが近いのでビールのお代わりが容易に なった。バスにトイレないよ。飲みすぎ注意。 上高地に5:30に到着、トイレ、食事で6:00にバスターミナルを出発。今回はUL(ウルトラライト)の ハイスピードハイキングを目指し、25Lザックで勝負したので徳本峠分岐まで飛ばして2時間で到着。 無事水上さん出会えた。 霞沢岳まではJP、P2、K1、K2、本峰とピークが続く難路。徳本峠をスタートするといきなり JPまでの300mの登り。そこから湿地帯まで200m弱下り、P2まで100m上昇、さらに100m下降してから K1まで300m上昇。ここから100m登り、K2をへて本峰に到着することにはへとへとに疲労していた。 帰りも長く感じられ、書くこともないくらいうんざりした。注意事項としては小虫が多く、目、耳、鼻、 口に入り込み、気力を削ぐことおびただしい。防虫ネットは必携であり、できれば白いネットのほうが 明るく視界を阻害しない。 テント場は700円/人、ビールは500mlが800円、水は1lが200円。 7/16 天気は晴れているが午後から雷雨で荒れ模様、翌日は荒天の予報。午前中勝負だ。水上さんは足首の不 調もあり、上高地へ下山を選択。田中は予定通り蝶ヶ岳まで行ってテン場がよければ宿泊し、だめなら ば三股に下山する方針とした。徳本峠2,100mで寒かったし、ツエルトではここから500m上方で雨風をし のげないと判断。また、雷雨の中、常念への稜線に突っ込み雷に打たれたくなかった。 徳本峠から大滝山経由で蝶ヶ岳は初めて通る道であり、好奇心が湧く。5:20に徳本峠を出発。大滝山へ は小屋を回り込んでトイレのほうからアプローチする。大滝山まで明るい樹林帯で緩いアップダウンが ある。足場は倒木や湿地が随所にあり、若干悪いがトレラントレーニングはできそうであり、こちらか らは登り基調だ。ぽつぽつと6名にすれ違い、基本はジョギング程度のスピードで進んだ。気分はトラン スアルプス。大滝山荘は営業開始前でお兄さんが布団を干していた。あいさつし会話したところ7/20営 業開始とのこと。木曜日からとは如何に。 山荘を超えたところから森林限界を超え、一気に北アルプスっぽい白い岩の山道になった。気分が高揚 する。大滝山から蝶ヶ岳はほぼトラバースで岩場、池塘、橋ありの快適な縦走路。楽しみながら蝶ヶ岳 への最後の詰めを登っていると前からくる登山者に異様なオーラを感じた。 半袖短パンOMM25両肩ソフトフラスクで明らかにトレールランナー。どこかで見たことがある。定跡の あいさつを交わし、徳本峠までの道の残雪などを説明してから「どこかでお見かけした云々」と聞いて みるとトランスアルプスレース2016に出場した北野選手だった。大興奮。北野選手といえば、長野県職員 で水質検査をしている人でTJAR2016で8位415km6日間5時間9分で完走。まさに超人。あちらから手を出 していただいて握手した。握力も半端ない。コースを聞いてみると岳沢-徳澤-蝶ヶ岳-徳本峠-岳沢の 周回ルートだという。岳沢から蝶ヶ岳はコースタイムで9時間。蝶ヶ岳から徳本峠経由岳沢は10時間。19時間を 7から8時間で駆け抜けてしまうのだろう。まさに超人。 名残惜しいお別れの後、蝶ヶ岳のテン場を調査。山頂のテン場でいまでも風が強い。木陰もなく、ツエルト には厳しいテン場だ。情報取集で小屋に入り、スタッフに天候を聞いてみると案の定午後から大崩れで10時に もかかわらず入宿する人が多いとのこと。明日も雨の予報なのでここはおとなしく撤退することにした。 三股に向けて2時間下降し、登山口に到着。タクシー代が惜しいし時間も早かったので穂高駅まで軽く走った。 途中スコールにあったり、林道にうんざりしたりしながら走ったが林道が7km、市道が7kmで林道のほうが傾斜 もあり、走りやすかったが景色が変わらないのでつまらない。市道は平坦で狭いところもあったが変化に富ん でいて退屈しなかった。半分くらいは雨に打たれていたがどうせ着替えるのでカッパも着ないでむしろ涼しい くらいであった。しかし、ランニングシューズでなかったので足の裏が痛くて泣きそうだった。 途中からビールのことしか頭に浮かばず、それだけを楽しみにしていたのであるが穂高駅周辺にはお酒を売って いる売店がなく穂高駅が嫌いになった。その後、あずさの車内販売の優しいお兄さんに救済してもらい、 ご機嫌になった。(田中) |